中国:第三回著作権法改正へ

9/11/2017 5:22:00 AM

 国家版権局は《著作権工作“13・5”計画》を発行し《著作権法》の第三回改正を行い、公演、美術などの分野における著作権一括管理組織を適時に設立することを発表した。

 計画において、現行の計画“12・5”で明らかとなった3つの問題と課題が挙げられている。

第一に著作権保護は現時点では矛盾と紛争が多発しており、全体的に依然として保護が不足している。このための保護環境の最適化が課題である。

第二に、中国社会の著作権に対する認識不足が挙げられ、これを全社会に浸透させる必要がある。

第三に法律制度、体制仕組みと人材育成などの面では、創造型国家及び著作権の強国を建設する目標を達成していない。

 このため、具体的な目標として《著作権法》の第三回目改正を推進し、《著作権法》の改正状況に応じて《民間文学芸術作品著作権保護条例》の作成を検討し、《著作権実施条例》、《情報ネット伝播権保護条例》、《著作権一括管理条例》などの系列行政法規を改正し、著作権法律法規体系の最善化を追及する。

 著作権社会管理の最適化に関して、計画では、国家関係部署からの許可を積極的に取得し、全国著作権登録のサービスプラットフォームを構築するとともに、全国で統一著作権登録、統計と調査システムを設立する予定である。

 国家版権局によれば、中国の2016年度の著作権登録件数は2,007,698件で、そのうち作品登録が1,599,597件、コンピュータープログラム著作権登録が407,774件、著作権質権登録が327件である。これは2015年度の同期と比べて、22.33%の成長となる。

[出典:中国知識産権資訊網]